それチラシの裏にでも書いてろよ

またの名をクソオタクのクソポエムノート

今宵、ライブの下で、関ジャニ∞のオタクがももいろクローバーZの待ち合わせに混ぜてもらった話

こんにちはこんばんわおはようございます。私です。私ですと言うほどブログ書いてませんけど、私です。


タイトルの通り、普段は細々と関ジャニ∞のオタクをしている人間が、いま会えるアイドル 週末ヒロイン ももいろクローバーZさんのライブに行ってきました。

 

そもそもの切っ掛けとしては、普段関ジャニ∞のオタクとして仲良くして頂いているお友達からの「行ってみない?」というお誘いから。
ももクロちゃんに命をかけ、あーりんこと佐々木彩夏さんを光のファム・ファタールとする彼女からももクロちゃんの話を聞きつつ、私自身もアルバムを二枚(バトル アンド ロマンス、5TH DIMENSION)ほど持っていた事から、なんとなく「かわいくて楽しい女の子達」というイメージがあったこと、オタク特有の軽率さで「いいのー?行く行くぅー!」と返事をした、のが、たしか2月かな?
わー楽しみだな、みんなでお泊まりだね、せっかくだしピンク着ようかな、そのタイミングならエイトのアルバムももうすぐだね、夏ツアーも発表されたし楽しい事だらけだなー、なんて能天気に考えながら何事もなく日常を営んでいた中で、天変地異の如く起こった、4月15日。
私の世界が一度、ひっくり返った日。

 

これについては一度エントリーを書いているのと、また重ねて話したい事は山ほどあるのですが、この場では割愛させて頂くとして。
まあようは、「揺るがない」と思っていたものが大きくグラグラと揺れて逆さまになってしまったような気がしていたわけです。

 

本当に、本当に失礼なことだとは思うんですけど、正直その時にまず頭をよぎったのは、今までにメンバーの脱退を経験した同事務所のグループではなく、「ももいろクローバーZ」さんでした。
以前からなんとなく、「ど根性タイプのアイドルだな」とか、戦隊モノモチーフの衣装があったりだとか、本当になんとなーく重なるところがあるなぁ、と思っていたせいかもしれません。
そしてそのうえで、テレビで変わらず「楽しくて可愛い女の子達」でいる彼女たちを見て、「見に行くのが楽しみだな」から「彼女たちは、いま私が見るべきエンターテインメントかもしれない」と、烏滸がましくも感じてしまっていました。
飲み込んでは「むりむり!」と嘔吐き、過去や今の映像を見て笑っては泣く情緒不安定を繰り返しながら、「今の私に必要なものなのかもしれない」と。
もちろん、「楽しもう」という気持ちも十分にありました。あったつもりです。けれどやっぱり、心のどこかにそんな場違いでバチクソに重たくてめんどくさい思いを抱えたまま、私は当日を迎えました。

 

その日に入ったメンツは、件のあーりんの女の友人と、私を含めたももクロちゃんは初めての関ジャニ∞のオタク三人。
「とにかくピンクのものを着よう」と、気温差で予定が崩れてあわてて買い足したシャツに袖を通し、この日の為にせっせと作ったピンクのネイルチップを装着し、友人から借りたあーりんちゃんの色のハートのペンラを持って、いざ、ライブが始まりました。

 

正直に言います。
始まって最初の数曲、「あ、これ新規は来ちゃダメなやつだ」と、ほんの少し、来たことを後悔していました。

 

様々な事を乗り越えた10周年の記念すべきライブ、そりゃそうです。きっと昔から彼女たちを追いかけている人ほど楽しいセトリだったと思います。
きっちりと統率のとれたコール、動きのぴったりと合ったペンライトの光。予習できなかったことを心底悔やみました。おろおろとペンラを上げては下げる集団は、むちゃくちゃ浮いてたと思います。
コールもわからなければペンラの振り方もわからない、場違い感に右往左往しながらもなんとか会場の空気に追いつこうと必死で、わかることなんてひたすら彼女たちが愛されてることと、歌が上手いこと、ダンスがかっこいいこと、顔がバチクソにいいことくらい。


いやほんとバッチバチに顔が良くてそれぞれアップになるたびに「ヴッかわいい」「ア゙ッかわいい」「ンンンンンかわいい……!」と呻くキモオタでした。テレビ見てんじゃねぇんだぞマジで。

ていうか玉井詩織さんアス比おかしくない?顔のサイズと脚の長さどうした?既視感がすごい。これ自担でもよく言います(地獄の村上担)

 

ジャニーズのコンサートではよくよく目にするムービングステージでの「ココ☆ナツ」に、「ああこれ、すばるくんも歌ったな〜」とペンラを振り、「DNA狂詩曲」に「やっぱりむちゃくちゃ良い曲だなぁ」なんて感じたり、「桃色空」に「いやー難しくてめっちゃ綺麗な歌だな、ていうか歌が上手だな」なんて思ったりしながら、目の前のパフォーマンスにただただ身を任せ始めた時。

 

「全力少女」の「全力でキミが好きだよ いつでも その一言を伝えたいだけ」という歌詞に、ぼろんと涙腺が緩みました。

 

明るい曲調で、この年齢になると最早ノスタルジーすら感じる、かわいくて力強い「恋」の歌。彼女たちのような「女の子」だからこそ歌える歌です。
そこから畳み掛けるような労働讃歌での社会人に突き刺さる歌詞(元々この曲は私がブラックにいた時に延々と聞いていたから、というのもあるのですが)。
コノウタの「分かれ道で行き先悩んだ時 自分の限界に立ち止まってしまった時」という、どうあってもむちゃくちゃに重ねてしまう歌詞。

 

「吼えろ」。

 

脳みそ3歳すぎてきちんと歌詞を覚えられていないのですが、とにかく「進め」と、前へ、前へと背中を蹴り上げるような歌に、ベロッベロになりました。
後から知ったんですが、この曲音源化されてないんですね。マジか。アホか。神曲ほど音源化されない流れなんなんだよ。マー君世界一幸せなオタクかよ。独り占めじゃねーか!

もうここからの流れはずっと鼻すすって泣きっぱなしです。
青春賦の「思い出が勇気に変わる」という言葉に、「彼女たちは「思い出」にする覚悟を決めた人達なんだ」と、「この場にいる人達にそれを宣言しているんだ」と、グズグズになった頭で感じていました。

 

れにちゃんの「感情を表すことが苦手だった」という涙、「笑顔が一番 れにちゃん」というコールの意味。
徹頭徹尾「あーりん」でい続けるあーりんちゃんの、「辞めていったみんなが羨ましいと思う私たち」という、頼りがいのありすぎる声。
詩織ちゃんの「残ったのがこの四人でよかった、必然だったと思う」という、必然性を単なる運命でだけでは終わらせない姿勢。
百田夏菜子ちゃんの、「目の前が真っ暗になった事もあった」と涙し、それでも「ついてこい」と鼓舞する力強い言葉。

 

ほんとにほんとに、もう無茶苦茶に失礼なのは百も承知なんですけど、めちゃくちゃに重なってしまって。

とくにあーりんちゃん、佐々木彩夏さんの「みんなが羨ましいなと思う私たちに」という言葉が、そっくりそのまま、あの四月の「すばるくんに「どうや!」って言えるような僕らでありたい」という、錦戸亮さんの言葉に重なってしまって。
ベロッベロに泣きながら、「こういう事が胸を張って言える人がいるグループは、きっと大丈夫なんだ」と、オタク心に強く確信しました。
そして湿っぽいままで終わらせない、からりと明るい声で「アイドル」を貫く姿と、夏菜子ちゃんの言葉のあとに四人でくっついて涙する姿に、「ああ、好きになるの、わかるなぁ」なんて考えたり。
もうね、あの瞬間、ドームにいた全員が彼女たちに抱かれたなって。あの夜、私も含めて彼女たち抱かれたんだなって。


ももクロ処女を奪われた記念すべき日にあんな熱烈に抱かれるなんて、こんな情熱的な夜ないじゃないですか。

こんなに優しく熱くかき抱かれて、そんなのメロメロになるしかないじゃないですか。こちとら処女やぞ。

 

きっと彼女たちも、彼女たちを応援する彼ら彼女らも、あの夜からもう一度始まるんだなって。あの夜は初夜であり、蜜月の終わりと新たな始まりだったのかもしれないなって。
そう思うと、歴史的な瞬間に立ち会わせて頂いたんだなぁ、って。

 

そして、「今宵、ライブの下で」。

 

アイドルとファンの関係って、恋に似ているなと思うんです。それは「恋愛」という事ではなくて、いや恋って言ってるんですけど、「この人たちと会う時は、一番綺麗な自分でありたい」という姿勢がまず、恋のようだと。クソ重恋愛脳みたいで恥ずかしいんですけど。
私は七人の関ジャニ∞に大失恋をしたわけなんですが、その失恋は「今まで」をなかったことにする失恋じゃなくて、今度は「六人」に恋をする為の失恋になるのかもしれないな、とこの曲を聞きながらぼーっと考えていました。
いえね、私の愛してやまない男も、コンサートを「待ち合わせ」と言うんですよ。
「明日から仕事や学校、辛いことや苦しいこともあると思います。僕らも頑張ります。お互い頑張りましょう。そしてまたここで、待ち合わせをしましょう」と。そんな最高なことを言う男なんです。村上信五さんって言うんですけど。

 

ファンにとっても、アイドルにとっても、「ライブ」は待ち合わせ場所で、ここで行われることはある意味「デート」と言えるのかもしれないと思っています。
アイドルである彼女達が「可愛いと思われたい」と歌い、ライブの下で「待ち合わせ」をしましょう、と言うこの曲が、本当に本当に突き刺さって。
余談ですが、この記事を書きながら「絶対また聞きたい」という気持ちが強すぎてPlay Musicで課金しました。めちゃめちゃに泣ける。ループが止まらねぇし涙も止まらねぇ。ネバーエンディングビッグラブ。

 

ステージと客席という、どうあっても存在し続ける距離感を、たとえば今回の演出のようにムビステやトロッコを使ったり、パフォーマンスそのもので埋めていくのが彼女ら、彼らのファンに対する最大級のレスポンスで、それは決して当たり前の事ではなくて。
とくに女性アイドルって、「卒業」が付き物じゃないですか。恒久的に恋をし続けること、ファンとアイドルとして繋がり続けること、10年という年月を続けてきた事って、本当に並大抵の事ではないんだと思うんです。
その10年を越えて、そこにあったのは、力強くて鮮烈で真っ直ぐに輝く、これからも進化し続ける「愛」で。
彼女たちはきっとまだまだなんにだってなれるし、なんだってできる。きっとどこまでだって行ける人達で。
ファンに対してきっと当たり前のように「一緒に行こう」と手を伸ばしてくれる、「世界のももクロNo.1」なアイドルで。
そういう稀有な強さの下で彼女たちと「待ち合わせ」する彼らは、間違いなく「世界のモノノフNo.1」なんだと思ったら、なんて強くて羨ましい相互関係なんだろう。


アイドルやファンによって互いが心地よくあれる、高めあえる関係は違ってくるし、いくら重ねたって彼女らと彼らは当たり前ですが違う存在なんですけど、それでも「こうなれたらな」と、「こんな風に思えたらな」と、そう思わせてくれる、素敵な「待ち合わせ」でした。

ほんとにね。これ何度も言ってたしホルモン食いながらも言ってたんですけど、めいっぱい「力」を注入されて、心臓をパツンパツンのたっぷたぷにされて、こんなのもうさ、戦うしかないじゃん。
すいません心根が戦闘民族なんですぐ「戦う」とか言うんですけど。そして何と戦うかって、多分それは「自分自身」なんですけど。
もうさあ、あんな素晴らしいもの見せられちゃったらさ、戦うしかないじゃん。私は私の「頑張る」を頑張るしかないし、私の戦いを続けて、私の勝利を掴み取るしかないじゃん。立ち止まれないくらい、躊躇うことなく、好きだったし、好きなんだからさ。
私は彼女たちの10年を知らないし、それを推し量ることはできないけれど、それでも彼女らや会場の彼らに背中を蹴りあげてもらったんだから、私も誰かの背中を蹴りあげられるくらいに「頑張る」を「頑張るよ」と、そう言いたい。
これから何度も泣く事があるんだろうけど、そのどれもが絶対に無駄にはならないと、あの夜に教えてもらったから。


幸いにも夏のツアーも当たったので、パツンパツンでたっぷたぷの心臓を抱えて、最初で最後の二度と来ない夏を、駆け抜けてこようと思います。ありがとう、ももいろクローバーZちゃんさん様。貴女達のおかげで、根暗なオタクはちょっとだけ前を向く事ができました。

そして友人へ。素敵なものを見せてくれてありがとう。素敵な場所に連れてきてくれてありがとう。
貴方の愛するアイドルは、最高で最強のアイドルだ。