それチラシの裏にでも書いてろよ

またの名をクソオタクのクソポエムノート

止まるな!(ももクロさんの明治座公演にお邪魔した話の続き)

入りきらなかったよ!ももクロさん明治座 二部感想です。
例によって例の如くネタバレです。ご留意願います。
と思ったら千秋楽終わってしまった。ももクロさんも演者のみなさんもスタッフさんもモノノフのみなさんもお疲れ様でした!楽しかったー!

(あと唐突に十五祭のネタバレも挟まってるので関ジャニ∞のオタクマジで気を付けて、ごめん、マジでごめん)

 


一部終了後、30分の休憩で御手洗や食事を済ませ席に戻れば、すっかり明治座の観劇席がライブ会場になっていました。

関ジャニ∞もだいぶカラーギャングだけど、ももクロさんの現場もカラフル〜!
推しメンカラーの法被やハチマキは「アイドル文化」を強く感じて楽しいですね!
ジャニーズの現場だとメンカラで合わせる人以外に、デート服を着ている人もいるので、会場の端から端まで色の洪水になってるのは圧巻でした。

……いや、関ジャニ∞も大概色の洪水だったわ(メンカラ文化の強いグループなので……)
デート服にもきっちりメンカラ取り入れるもんな、ジャニオタ……例えパーソナルカラー外してて顔色が死んでも……いや、健気かよ……。

初回の三階席でも、二回目のZ席でも、お隣はかなこさん推しの方でした。(Z席では反対隣の方がれにちゃん推しの方でした!)
そうそう、Z席でお隣にいたかなこさん推しのお兄さん、ライブパートを前にしてガッチガチになってるオタク女に朗らかに声をかけて下さって……いや、優しいかよ……。
ありがとうお兄さん、神席当たる呪いかけとく。もしくはとんでもねぇファンサぶつかってくる呪いかけとく。

 

二部パートのセットリストです(件の友人に確認しました)(脳死してたから記憶が飛び飛び)

ニッポン笑顔百景
夢の浮世に咲いてみな
ゴリラパンチ
レディ・メイ
ももクロの令和ニッポン万歳!
笑一笑
灰とダイヤモンド
アンコール ロードショー

 

ごめん正直ニッポン笑顔百景は場の空気を掴むのに必死だったのと「顔がちいせぇ!脚がなげぇ!ほせぇのに運動してる人の脚や!ッカーーーー!顔がいい!!!!!!」ってなってて結構記憶飛んでる……。
あーりんちゃんがピンクの振袖から曲の最後にパッカーン!してみんなお揃いの和風ドレスになったとこでむちゃくちゃ興奮したのは覚えてます。
あーりんちゃん、むちゃくちゃお姫様だった……ノブレス・オブリージュだったの……。
「笑おう 笑おう さあ笑いましょ」でステージ上も客席もみんな一緒の振りをしてるの、一緒に笑ってるみたいでむちゃくちゃ楽しかった〜!
課金キメて聴き直したんですけど、とにかく笑っていれば幸せなんか向こうから来るぜ!って勢いのある曲調なのに、「泣いたら負けだ やけくそ笑いましょ」「笑えなくても笑うしかないでしょ」って、ただ明るいだけじゃなくてふとした瞬間に憂いがあるの、むちゃくちゃ「好(ハオ)」だ……。

 

夢の浮世に咲いてみな、聞き覚えあるなーと思ったらすしおさんがPV描いてらした曲ですね!キルラキル見てた時に見たわ!
この曲、四人で披露するのは初めてだったんですね。全然そんな感じがしないくらい「歌い込んでいる」感があったのでびっくり。
そういやこの曲きっかけで当時アルバム二枚買ったんだったな……(という事を今思い出した)(田舎の品揃えの悪い店で買ったアルバムにはこの曲は入ってなかった)(アホ)
ずっしりした演奏とももクロさんの軽やかな歌声、ギャップがあるはずなのに「ももいろクローバーZの曲です!」って感じたのは、泥臭くてもカッコ悪くてもしっかり明日を引っつかめ!それが一番粋なんだよ!って歌詞にあるのかな〜。
かなこさんの流し目がバチくそキマってて嫁にして欲しいな、と思ったから近くに区役所なくてほんとよかったわ。婚姻届持ち込むとこだった(ホラーだよ!!!!)

 

ゴリラパンチ〜!(ドームできいた〜!)
あーりんちゃんがとにかく強くてカッコイイ!ドヤ顔で一人立ってるあーりんちゃん、座長〜!スーパーアイドル〜!カッコイ〜!!!!って声上げたくなった!
ダンスもおちゃめで好きです。みんなでウホウホすんのクッソ楽しいな……。
電波曲っぽい?と思って歌詞をよくよく聞いてみると「戦って勝つ気しかない」って感じの曲だし、ももクロさんそういう曲多くないですか?勝つ気しかしない。
ウホウホしてるアイドルたちはバチくそ可愛い100点満点なのに歌詞はマウンテンゴリラ。理不尽はゴリラがパンチとキックでなぎ倒すぞ!心強いかよ!

 

レディ・メイ、むちゃくちゃカッコヨ〜ですよね、元気で明るい女の子から「大人の女性」になるの、むちゃくちゃ痺れる。
スタンドマイクを使ったパフォーマンス、足元に重きを置いたダンス、セクシーでかっこよかった〜!みんな脚が綺麗……。
れにちゃんの脚の伸ばし方がマジでめちゃめちゃ綺麗で食い入るように見てしまった……。
かなこさんはあれ多分スタンドマイク抱いてたよな?抱かれてたもんな、スタンド。アバンチュールだったよなあれ。
あーりんちゃんの足さばきがめちゃめちゃかっこよくて、エエ〜ほんとに運動音痴なん?
ふくらはぎが「運動してる人」の張り方してたのはダンスをしてるのと、殺陣をしていたからなのかな。すげー好きな脚です。
玉井脚が長すぎて胴体消失してる詩織さんは本日も脚がタワーだった。どこまでが脚なんや……マジョマジョのマスカラよりも伸びるわ……。

 

脚の話ばかりしてしまった。

 

「みんなが思ってるよりも大人で 純粋なふりする春の夜の悪魔ね」と嘯いたその後に「子供だって言われたくないの」と歌うの、「少女と女性の狭間」を感じて「ン゙ッ………………!」てなりました。いや……しゅき……。
ももクロさん、ここまでの曲がずーっと「明日を掴もうよ!」「未来へ進もうよ!」と歌ってるのに、ここに来て「明日よまだ来ないで」「足早に季節が終わってしまう気がして不安よ」なんて言うの、ず、ズルい……ズルい女だ……絶対いい女だ……駆け引きをしてきてる……!
度々歌詞に出てくる「春」というワードに、季節の始まりとしての春と、ボッティチェリの「春」を思い出すなどしました。
反発し合う愛欲と純潔を繋ぐのはね、「愛」なんすよ……(ろくろを回しながら)

 

令和ニッポン万歳!、元々持ってたアルバムに「ニッポン万歳!」の方が入っていたのもあって、むちゃくちゃ楽しくのれました!何度かアレンジを入れながら歌ってきている曲なのかな?
作詞、作曲がひゃっくんで「ひゃっくん〜!ほんとこういう楽しい曲作るのじょ〜ず〜!」って久保みねヒャダ視聴者の私はニコニコしました。ひゃっくん〜!
かなこさんの「ちゃばたけとぉ〜っ両親に育てられましたぁ〜っ!」がめちゃ可愛くて好きです。☺️☺️☺️☺️←こうなってしまう……祖母になるかと思った。
ひたすら楽しくて明るい曲の最後に、「次は世界だーっ!」と叫ぶところむちゃくちゃ涙腺に来るな……世界のももクロNO.1……ウッ……(昨年のドームを思い返した)

笑一笑、もうこの辺から私たぶん人の顔の形してなかった。マジで。
このへんからこう。


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会場のみんなと同じダンスを踊ってるの、幸福の具現化ってこういうことかな、と思って泣けて泣けて……曲調も歌詞も歌声も可愛らしくて優しくて、なのに「前に進んでいく」って強い意志があって……。
四人体制になって初めてのシングル(でしたよね?)のど頭に「笑顔の絆を胸に 光のほうへ進んでく」なんて持ってきちゃうの、むちゃくちゃに愛じゃん。愛していなきゃ出てこない歌詞じゃん。

ももクロさん、むちゃくちゃ愛されてるな〜!!!って嬉しくなっちゃったよ。えーもうこれ、ももクロさんのことむちゃくちゃ愛してる人が書く歌詞じゃん!

誰かと思ったら只野菜摘さんだったのでお礼が言いたい。アイカツでもお世話になっております。俺達の只野菜摘
みんなで寄り添ってぎゅっと繋がったり、駆け回ったり、一部で一緒に物語を作り上げた人たちも会場のみんなも一緒に笑ってるの、「笑顔の絆」を目に見える形にしたらきっとこの光景なんだな、全部繋がってるんだな〜と思って泣いた。
まあ今も泣いてるんすけど……すぐ泣くなこの女……。
体制が変わっての初めての曲、「笑一笑」と「ここに」、どっちもいままでのあらすじで、これからのおはなしなんだね。
「ぼくらはおとなになっている!」、爆裂涙腺破壊ポイントだと思うのですが、どうでしょう(どうでしょう?)

このへんから泣きすぎて頭痛がし始めます。

MCタイム、演者のみなさんにお話を聞くコーナーがあるのむちゃくちゃ良いな〜!!!
どんな事を感じながら演じてたのかなーとか、この人はどんな人なのかな、という人となりがトークだけでなくて真ん中にたって(立たされて、笑)話しているのを聞いている周りの皆さんの反応からも感じられて、生きている人間のパワーを静かに感じていました……。
キャッキャしながらくっついてこしょこしょ話してる人もいれば、含み笑いしつつ真ん中で話してる人をニヤニヤ見守る人もいたり。本当に良いカンパニーなんだね……。

灰とダイヤモンド
あの あのですね ここでこの選曲、ずるくねぇ?????もう涙腺カラになるかと思った……。
ももクロさん、「前に進んでいく」歌が本当にたくさんだなぁと思うけど、灰とダイヤモンドは「今私は前を向けているのか?」「進めているのか?」という自問自答と、進む為に戻ることを「助走」と呼ぶの、希望の歌じゃん。
間違わない人なんかいないし、迷わない人だっていないけど、いわゆる「前向きソング」って、時々そういう人を置いてけぼりにしがちじゃないですか。
そういう「同じ場所で足踏みしている人」のこともこうして歌って昇華してくれるの、かっこいいしすごく頼りになるし、きっとすごく誇れる。
この人たちを好きになってよかったって思うんだろうなー。
文脈的には「灰とダイヤモンド」は「Heavenly Psycho」に近いのかもしれない。だから何回もためしてみるんだ 希望の歌。

もうここでだいぶ限界迎えてたんですけど、アンコール アンコールでな もう私、こうです。

 


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ロードショーは……いかんよ……いかん……。
あのノリノリの始まり方で肩震わせて泣いてんのマジで私だけだったんじゃなかろうか。
もうここまで、会場全部巻き込んでパフォーマンスしてる時点で、観客もみんなステージに上げられてるんだよね。既に「Showの一部」なわけなんですよ。
この曲、ようは「ステージに立つ者の覚悟と喜びの歌」だと思うんですけどね。
もう あの Twitterでもさんざん言ったんですけど、結構頑張ってたんですけど、「止まるな!」の時点でやばかったんですけど、「Show must go on!」で完全にダメだった。


ジャニー喜多川氏の座右の銘が「Show must go on 」、ステージは何があろうと続けなくてはならない、なんです。


この思想は(私はまだ拝見したことは無いのですが)堂本光一氏のミュージカル「SHOCK」でも語られています。
ショービジネスを行うものとしての信条が「Show must go on」なんです。
そんなさぁ、「ショーに人生を捧げる」なんて歌われちゃったらさあ、そりゃ

 


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こうなるやん?自明の理やん?
一部の最後、それまで「私が一番じゃなきゃイヤ!」と周囲を振り回していたあや姫の語った「脇役などいない、どの人も皆主役」という言葉そのままの歌詞もむちゃくちゃに……もう……むちゃくちゃに……響いて……過呼吸起こすかと思った……。
一部から二部まで、本当に全部地続きなんですね。てっぺんから最後まで、「あなたの人生は常にあなたが主役」と語りかけてくれている。
「はじまりはいつもここから」で、いつだってそこで「待ち合わせ」をしてるんだな……彼女たちと彼ら彼女らは、これからも待ち合わせをして、「始まりの場所」をこれからも共有し続けるんだね。(この文を打ちながら泣いている女)

熱狂の中、深々と頭を下げ、「ありがとうございました!」という言葉と共に降りる緞帳に、関ジャニ∞ 十五祭のオープニング、「始まりの場所」である松竹座の緞帳があがる演出を思い出していました。

松竹座の1000人の席も埋められなかった人達が、今や総動員数 10000000人へ。

10年目の初夏、東京ドームという大きな箱でパフォーマンスを見せ、「明治座」という歴史ある劇場で舞台を演じきったももいろクローバーZさん。

積み重ねの先に彼ら、彼女らは生きている。その積み重ねのどこかに私達もいる。その逆もまた然り。

人生の主役はいつだって自分で、生きるということはこうして誰かの人生と時に混じりあい、時に離れ、またどこかで触れ合うかもしれないと希望を持って望むことなのかもしれない。

会場にいる誰かの人生と、ステージの上で歌い踊る彼女達の人生と、私も多少なりとも袖をすりあえたのかな〜!

そう考えるとむちゃくちゃすごくないですか?私の人生の一部には、もうももクロさんがいるんだぜ。めっちゃ強くない?

マジでこういうことを考えてたら涙が止められなくて帰るに帰れず、二回目の観劇の後にしばらく明治座の柱に向かって号泣したのもいい思い出です……普通に怖い……。

 

最初から最後までカロリー消費率120%でむちゃくちゃ楽しませて頂きました!翌日普通に抜け殻になった〜!


ももクロさんの現場にお邪魔すると関ジャニおじさんが恋しくなるのって、多分ももクロさんの現場がめちゃめちゃでっかい愛の循環だからだと思うんですよね。
ステージと客席と、それだけじゃなくて会場にいるスタッフさんもみんな楽しそうで、いいなー羨ましいな、って思ってしまった!
はやく関ジャニおじさんに会いてぇな〜!スタッフに、会場のオタクたちに、ドームに、惜しみない拍手送りてぇな〜!って楽しくなったので帰ってすぐ現場服広げました!
なお、実際に現場に行くのは9月です。なんぼほど気ィ早いねん。遠足一週間前の子供か?

 

またももクロさんの舞台が見たくなっちゃったな。とりあえず幕が上がるとドュユワナダンス?のDVD買います!!!!!!!課金をすると気持ちよくなれる!!!!!!シャブ!!!!!!!!!!!!

花の命は長くて綺麗(ももクロさんの明治座に行ったよ)

追記:すっかり失念していたんですが、明治座一部ネタバレです。

事細かにネタバレしているので、その点ご留意願います。

 

 

 

 

 

こんにちわこんばんはおはようございます、筆不精です。
ももいろクローバーZさんの明治座公演にお邪魔してきまして、打つ壁が欲しくて死にそうになったのではてブロ殴りに来ました。序盤から物騒か。

元々友人(昨年 今宵、ライブの下で、関ジャニ∞のオタクがももいろクローバーZの待ち合わせに混ぜてもらった話 - それチラシの裏にでも書いてろよ でドームに連れて行っていってくれたあーりんちゃんを光のファム・ファタールとする、地獄も天国に変えるタイプの女)があーりんちゃん座長の記念すべき公演を観劇する為に遠征に来た際、我が家に泊まりに来たのですが、直前に「当日券」なるものが存在すると聞きまして。
いや、金もないので(本当にマジでない)(関ジャニおじさんツアー真っ只中+洗濯機買い替え+ぶっ倒れて緊急搬送されたのでその間の給料が減)(毎年夏に倒れる女)むちゃくちゃ悩んだんですけど……

 

ももクロさんのアクション、ワンチャン、見たくない……?」

 

という正直なオタクの魂の叫び。まあ従うよね、クソオタクだし。
友人が電話アタックをかけてくれ、無事整理番号をゲット。この時点で入れる気しかしていない私、友人と浴衣着用で明治座へ降り立つ。
……これで入れなかったら、私友人が観劇終わるまで浴衣着てオフィス街で待ってたのか……アホなのか……まあ入れる気しかしてなかったんすけど……気持ちだけは強いんで……。
まあ入れたんすけどね!!!!!!!!!!!!結果が全てよこういうもんは!!!!!!!!!!!!

 

初回観劇はステージ正面、三階席最前列。
手すりで見えにくい部分はありつつもわりと見やすかったです。なによりこの位置、ぐるっと回転していく背景の舞台装置が眺め倒せるんですよね。
いやもーーーーーこれがむちゃくちゃお金かかってて最高だった。ぐるぐる回るたびに背景が変わるの!
人と金の力を感じてマジで最高だった……金のかかった舞台装置、だいすき……(if orのプロジェクションマッピングとか……)(でもステージ上に突如現れるパジェロはよくわからん……)
ただ、恐らく花道へ走っていくと何をしてるのかがなんにも見えなかったり、どうしても手すりで見えにくい位置があってむちゃくちゃ低ーく座ったり、そこそこしんどかったんですよね。


まあね。キメるよね、二回目。するよね、課金。友人、二回目の電話アタック、ありがとう。Z席入ったよ……!


二回目の観劇は一階正面後方。恐らく元々は関係者席で空けていたんだろうな〜という(機材の前だしね)席で、真正面なのでむちゃくちゃ見やすかったです。

 

物語そのものは「ももクロお江戸でござる」といったところ。初めのシーンでは、あーりんちゃん扮するお城のお姫様が、かなこさん、しおりんちゃん、れにさん扮する御女中さんを始め、お城で働く皆さんをお姫様らしいワガママで振り回します。
曰く、「桜の季節にはまだ遠いのにお花見したい」だとか「私よりキラキラしないで」だとか、「私より綺麗にならないで」だとか、「私より目立たないで」だとか。
この「〜しないで」のシーン、御女中三人組が花見の余興を練習する姿を見て声をかけるシーン(それぞれかなこさん、しおりんちゃん、れにさん)なのですが、ひ、姫さま、使用人たちのことめちゃめちゃ見とるやんけ……!
特にれにさんに声をかけた際の「踊り、一番目立ってたよー」とか、相手のことむちゃくちゃ見てないと出てこなくないですか?もうこの時点で「このお姫さまただのワガママお姫さま違うやんけ」だったのでトキメキの導火線はボーボーに燃えていた。


この冒頭のシーン、「あや姫さまはワガママ」と思わせつつ、「お父さん思いで人を見る目もある、存外に思慮深いお嬢さん」という描写もあって、単なる「ワガママお姫様」ではないんだなーという印象も与える大事な部分なんですよ。
ここで「あーりんは反抗期」のお江戸バージョンをキメてくれるのマジでむちゃくちゃ可愛くてサイコーだった。一生反抗期でいて欲しい。あや姫さまのお父さん(つまり舞台となる桃亀藩のお殿様ですね)はお人好しで正直者、民には慕われるものの、なかなか出世できず、藩も財政難。お花見のご馳走にたくあんが出てくる始末。いやたくあん美味しいけどね。

 

ところで桃亀藩の元ネタ、「丸亀藩」は財政難をうちわ作りで建て直したそうで、ジャニーズの現場に入る人間としてはシンパシーを感じますよね……フフ……私あんまりうちわ持たないけど……(拳を突き上げたくなるので……)


そんな父に「娘は娘らしく、危険なことをするよりも花嫁修業をしていれば良い」「いつかお前に見合った良い婿を連れてくる」と諭されるあや姫。
パパ上が娘のことを溺愛しているからこその発言なのですが、自立心の高いあや姫は自分は「小さな女の子」ではなく、「自立した一人の女性である」と反論します。


ここのシーン、女性観がむちゃくちゃ現代的で良かった〜!あや姫は「結婚する事は素晴らしいこと」とは理解していても、「結婚することが女の幸福の全てではない」とも思ってるんですよね。その考え方は古い!と。
それよりも、民に慕われ、自分も尊敬する父の力になりたい。お花やお茶、お料理は「今の自分」にとって必要なものじゃない、と思っているんですが、パパ上からしてみればそれは可愛い一人娘の反抗期のワガママ。
そのうえ忙しい父とはなかなか会う機会も取れず、痺れを切らして田舎から江戸までやって来ていたあや姫は「亡くなった母上もきっとこんな寂しい気持ちだったのでしょうね!」と「あや姫は反抗期」を歌いつつ袖へ掃けていきます。

娘が可愛くて仕方がない父と、父を慕いながらも本人の自立心ゆえに反抗してしまう娘。なるほど主軸はここかと観客に覚えさせます。


次のシーンでは御女中三人娘が「ワガママばっかり!」「絶対友達にはなりたくない」「仕方ねぇ、違う世界のお人だと思えばいい」とあや姫の話をしながら(このシーン、それぞれの「あや姫像」が後々の個々のスタンスの違いを感じてとても良い)夜にお屋敷を抜け出していき、教育係に(半ば無理やり)協力させ、あや姫もお屋敷の外へ。
実は御女中三人娘、夜な夜な居酒屋で働きつつも、松崎しげるさん演じる伝説の忍者の元で修行を積む「くノ一の卵」だったのです……!


居酒屋での修行シーンで三人ともくノ一衣装に着替えるのですが、いや玉井さん脚なっっっっっが!!!!!!!!腰に東京タワー飼ってんのか!?
なんか日に日に長くなってませんか?20日は東京タワーだったけど24日はエッフェル塔だったよ?もしかして改築工事中?横浜駅なのか?サグラダファミリアか?ネバーエンディングレッグやん……。
ていうかZ席入って思ったけど、ももクロさんみんな顔小さすぎん?コンビニおにぎりの方が余裕ででかいと思う。
私の口じゃ一口でペロリなのですが………………どうやってあの面積の中にあんな選りすぐりのパーツを詰め込んでんねん………………情報量が多いわ………………。

 

修行のシーン、個々の得意なことや苦手なことがわかりやすく描写されていて、れにさんは狙いを定めるのが苦手、しおりんちゃんはパワー不足、かなこさんは集中力不足(+人の言う事を聞く気がない)で三者三様に問題児なのむちゃくちゃすこなのですが。
みんな「体術がまだまだへたっぴ」な演技がうめぇ〜!!!剣のシーンもそうだけど、「下手っぴなところから上達していく過程」をきっちり演じてるの、むちゃくちゃすごい。下手くそなフリってできる人ほど難しいのでは……?
ただ百田夏菜子さん、そんなに腰の入った蹴りをキメる新人はおらんと思う。はやく特撮ヒーローになろう。世界を救おう。多分そういう星の元に生まれているので。


抜け出してきたあや姫さまに見つかり、(ここで師匠の黒兵衛さんが桃亀藩のお殿様と顔馴染みである事もわかり)すったもんだの末にあや姫もくノ一修行に参加することに。
「変ですよね、女の子なのにこんな格好で……」とくノ一である事に負い目を感じているような言動を見せるかなさんに「面白いじゃない、かっこいい!私もやりたい!」と言えるあや姫の感覚は本当に現代的。
自分がいいと思ったならそれでいいじゃない!ってむちゃくちゃ元気出るよな……いいよね……。
この後の亡くなった最愛の妻に手を合わせるパパ上のシーンも、パパ上の元にやってくる黒兵衛さんも、母もまたくノ一と知り、「くノ一の修行をする度に亡き母と心の中で会話出来る」と話すも、娘を案ずるが故の父とすれ違ってしまうあや姫もむちゃくちゃ良かった……。
だってさぁ〜むちゃくちゃ「愛」ですよね〜……愛しかねぇ……みんな誰かの事を大事に思ってるんだもん……大事だからこそ空回りしてるんだもん……。
ここまで愛がずーっと空回りしていて、特にパパ上は見てて切なかった……奥様のことも娘の事も民の事も大切にしていて、誠実だからこそ保守的になってしまうの……。


あとこれは超どうでもいいんですけど、互いに砕けた口調で話す黒兵衛さんとパパ上に「これがほんとのおっさんずラブ」を感じました。ここまでの流れ台無しかよ。


パパ上は表立って反対する訳でもなく、けれど賛成している訳でもない。すれ違い故か母の存在があるからか、あや姫の修行にも熱が入り、呼応するように忍びの皆も修行に励みます。
あや姫の「口先だけでなくきちんと努力してやって見せる姿」に、三人娘も「単なるワガママお姫さまでもないのかも」と認め始め、和やかな空気が流れる中、桃亀藩の収める神田の土地とパパ上の失脚を狙う悪徳老中の暗躍により、居酒屋も町の皆もめちゃくちゃに!


こっからが!こっからが怒涛の!アクションですよ!!!!!!!


お姫様の華やかなお着物からくノ一衣装に着替えたあーりんちゃんサイコーーーだな!?!?!?

鎖帷子を模した網模様のインナーを考えた人に金一封差し上げたい。あれ本当に最高だった。縫い目が特に最高。
マリリン・モンローの着用したストッキングのバックシームに近い魅力を感じました。いやほんとありがとう。あれ考えたやつ天才か変態かもしくはその両方だろ。

れにさんに薙刀、しおりんちゃんに鎖鎌、かなこさんに刀持たせたのも大正解大勝利すぎる。わかりしかねぇ。ぜってーーーーー似合うもんねわかるそれな。


かなこさんの殺陣がねーーーーむちゃくちゃ芯が入っててクソかっこいいからはやく特撮作品に出て欲しい。はやく。ヒーローになってくれ。頼む。
しおりんちゃん、本当に「そつなく」という印象なんだけど、細やかな所まで拾っていくので「そつなく」というよりも「全方位において必ず一定レベル以上をたたき出す」という感じ。
これ完全に鳥居江利子さまじゃん(マリみて)(なんでも平均点のスーパーバージョン)
れにさん、マジでずーっと常に姫を「自分たち忍びが守るべきもの」として意識していて、むちゃくちゃ美奈レイやん……!うさぎと美奈レイじゃん……!って感動してた……ずーっと自分の背に姫を守ってるの……。
でも姫の意思もきちんと尊重しているところがマジでむちゃくちゃ月野うさぎに対する美奈レイのそれだったので「そうよ、とっくにわたしは、命を捧げたたった一人の人がいるわ。だからあたしたち、男なんてお呼びじゃないのよ。わるい?」って言ってくれ……(美奈レイを引用するクソオタク)
あーりんちゃんの殺陣、運動苦手って本当?ってくらい綺麗で、強いて言えば「あや姫さま、どちらかと言えばパワータイプなのかな?」と思ったくらい。
敵に追い詰められるシーンでも凛としていて「姫君」をむちゃくちゃに感じました……ノブレス・オブリージュの風が吹いとったわ……。


元々私はこの一連の流れで「あーりんちゃんを背に守りつつ体幹を揺らすことなく敵を蹴りつけるれにさん」が見たくて当日券とったんですが、それぞれあや姫を鼓舞しながら戦うくノ一三人娘ちょうかっこよかった〜……!
百田夏菜子さん体幹のブレがなさすぎて、スッ……と真っ直ぐにしゃがみ、スッ……とそのまま真っ直ぐに立ち上がるもんだからエレベーターかと思ったもんな。
とにかく四人の大立ち回りがむちゃくちゃかっこよくて、(オラキオさんのアクションもかっこよかった!)でも彼女らの剣は「殺めるための剣」ではない、というのが、優しい物語だな〜って……普段人が死にまくるもんばっか読んでたから余計に染みた……「だがコイツが許すかな」って斬り殺さないもん……。


そうして悪徳代官を成敗し、桃亀藩には平和が戻り、悪徳代官も心を入れ替え、春と共に本物の桜が咲きます。
パパ上は出世したし、あや姫さまはすっかりと大人の女性になり、大団円。
このラスト、作中冒頭で余興の為の練習にて投げやり気味に歌われた「花の命は短く綺麗」という歌詞が、「花の命は長くて綺麗」と歌われたことにむちゃくちゃ泣けてしまった……。


このお話、お江戸アクションコメディではあるんですが、少女からの脱却でもあるわけじゃないですか。
父の言う「良い子の女の子」から「自分で物事を判断できる大人の女性」への脱却なわけで。


そんな物語のラストで、アイドルである彼女らが満面の笑みで歌う「花の命は長くて綺麗」という歌詞、むちゃくちゃ染み入ってしまった……。
そうだよ、短くなんかないんだよ、自分の理想を体現しながら生きる人はいつまでも輝いていて美しいんだよ。


後述する曲で私はジャニー喜多川氏を思い返すなどしていたのですが、そういえばジャニーさんは「少年は大人になれるが、大人は少年にはなれない」と物語の中で語っていたんですけども。
そう、子供は大人になれるけど、大人は子供にはなれないんです。
でもそれって全然悪いことなんかじゃなくない?大人になるって素敵じゃん!と「大人になった私たち」を肯定してくれてるみたいで、それが嬉しかったのかな〜私は。
大人を肯定してくれてる彼女たちもまた、「元気で可愛らしい女の子たち」から「綺麗な大人の女性」になっていっているわけで。昨年のドームでもびっくりしたんですけど、以前の「元気が良くて動きまくる女の子たち」ってイメージが色濃かったせいか、大人の女性としての立ち振る舞いをする姿に新鮮に感動しちゃうんですよね。親戚か?


「綺麗な大人の女性」へと進化していくももいろクローバーZさん、来年はどんな女性になっているのかな。
友人の言った「いつだって最新作が最高傑作」という言葉、彼女たちはずっと未来向きの今を生きているのだなぁと思いました。
などと書いていたら私がベロベロに泣いて顔面を溶かした二部まで入りませんでした。二部編に続く!(はず!)

食欲がわかないので美味しかったものの話をします

いまいち食欲がないので作って美味しかったものの話をしたいと思います。

 


・餃子

【材料】
餃子の皮 沢山食べたいので50枚入りを二袋買うけど大抵余る
豚ひき肉 安売りの時を狙え!300gくらい 多分 いやもう少し少ないかも
ニラ 100ローで買う 幼女のツインテばりにうすーい一束
ネギ 一本使い切るのだるい時は冷凍のやつ 本当はネギの白いとこみじん切りが美味しい みじん切りる時は白ネギ一本
キャベツ 消費が難しいので千切りされてるやつを買ってきてさらに細かくする 一袋
豆腐 水を切った木綿がいいよ!半丁
塩コショウ ぱらぱらっと お醤油 ちょぴちょぴっと
中華スープの素 なんかそれっぽくなる 適量
ごま油 なんかそれっぽくなるその2 餃子のタネ用と焼く時用とそれぞれひと回し

 

【作り方】
1.キャベツの千切りされてるやつをもっと細かくする。みじん切りみたいなのが理想。
ニラも切る。みじん切りよりも荒く切る。なんて呼ぶんだろうあの切り方は。
ネギの白い所もみじん切りにする。元気ない時は薬味セットとか冷凍のネギでいいよ。
2.豆腐はキッチンペーパーでぐるぐるにしてから重ためのお皿を乗せて水を切っておく。
めんどくさいのでこの状態でレンチンして水分を飛ばそうと試みるけどだいたいいつも水分は飛ばない。
3.ボウルに豚肉と1.の具材と中華スープの素と塩コショウとお醤油を入れてガシガシ混ぜる。
でも肉の食感が残る方が美味しいのであんまり練らないように。ひき肉の粒が残ってる方がいい。
4.スプーンで取って餃子の皮に置き、お水をぐるっと周りに塗って包む。
これは自慢なのですが、餃子を包むのは得意です。
みみをちまちま作りながら包む。あのヒダはみみでいいのか?私はみみと呼んでいます。
5.ここからが重要なんですが、フライパンに「火をつけずに」サラダ油をたらして広げて、餃子を並べ、お水を餃子が浸からないくらいに入れてください。
フタをしてから火をつけ、フライパンから聞こえる音がグツグツからプツプツに変わったらフタをあけてごま油をひと回し。油が跳ねるから気をつけて!
様子を見ながら焦げ目を確認して、好みの焼き色がついたところでお皿にあける。
6.パリパリ餃子のできあがり。私は醤油と甘酢とラー油のタレで食べるのが好き。

 


・長芋のお粥

【材料】
セブンで売ってるとろろのパウチ 一袋
炊飯器の中に残ってるご飯 お茶碗に半分
白だし 好みの加減 ちょぼちょぼっと
水 一カップ。でもうちの計量カップは500ccまで計れるから200cc。一カップは200ccなのか(作る時調べた)

 

【作り方】

1.一人用の土鍋に水とご飯と白だしを入れる。
2.煮る。ご飯がやらかくなるまで煮る。
3.とろろ入れる。あんまり混ぜずにそのまま火からおろす。
4.食べる。うまい。多分たまご落としてもうまい。たまごは何をしてもだいたいうまい。

 

 

・とろっと卵黄の半熟煮たまご

【材料】
お財布。300円くらいいれておく。

 

【作り方】
1.セブンイレブンに行く。
2.とろっと卵黄の半熟煮たまごを買う
3.家に帰って封を開けて食べる。
4.うまい。

下手くそなラブ・ソング

4月の15日。あれから緩やかに緩やかに流れ続けた三ヶ月。

最後の1週間が終わろうとしている。

これを書いているのは7月13日、「関ジャニ∞ 渋谷すばる」の最後のテレビ出演から、そろそろ一週間。

あんなに緩やかに穏やかに、嘘なんじゃないかってくらいゆっくりと流れ続けた三ヶ月だったのに、最後のテレビ出演までの三日間はえらく慌ただしく、まるで濁流のようだった。

こんなにしんどい思いをしたのは、オタク人生で初めてかもしれない。

三ヶ月間、彼らがあまりにもいつも通りすぎて、ちょっとだけ、ほんの少しだけ、本当のことを忘れかけていたから、尚更。

多分、現実逃避だとは思います。それでもこの三ヶ月、彼らは「いつも通り」の、私の好きな「7人の関ジャニ∞」だったから。

 

何から書けばいいかな。
どんな所が好き?とか、どんな気持ち?とか、今はどんな言葉を尽くしても足りない気がしている。

言葉って無力だ。私が感じたこと、思ったこと、全部を伝えきることが出来ない。
そもそもこの記事だって、私が私の中の整理をしたくて書いている、いわば大掃除のようなものなので、別に言葉を尽くす必要はないのかもしれない。

 

友達の話をします。すばるくんが大好きな友達の話です。

元々私も彼女も、全然ジャニーズに関係の無い二次元ジャンルで出会って、住まいが関西と関東なもんだから滅多に会えないけれど、なんとなくタイムラインにいたらほっとするな、くらいの友達でした。
昨年冬、エイタメコンの時に、件の友人と一緒に、共通の友達の家にお泊まりをさせてもらった時。
元々彼女も、共通の友人である家主も嵐のファンです。足掛けかれこれ10年くらいなのかな?ジャニオタ若葉マークの私からしたら大先輩。
彼女達に嵐のコンサートDVDを見せてもらって、相葉さん頑張り屋さんだなぁとか、嵐さんはステージセットにむちゃくちゃ力入れてるなぁとか、山は沼だなぁとか、そんな話をしてたと思います。
まあそうなったらさ、私も持ち込むじゃん、見てくれー!とりあえず見てくれー!って見せるじゃん。

 

そこで見せたのが、「Black of night」でした。

 

マーーーーびっくりするほど食いついてくれまして(あとから聞いたら嵐に落ちたのも楽曲きっかけだったらしい。オタクの業は変わらねぇ)、翌日にはなぐりガキBEATの新年版も含めてCDを買ってくれていました。初動の早いオタクです。
暫くは「誰が担当かなぁ」なんて言っていて、ゆっくり決めていけばいいか、なんていいつつ怒涛の勢いで当時公演の決まっていたヤスくんや横山さん、大倉くんの舞台抽選に申し込みまくり(大倉くんの舞台は外れました。ちなみに私も外れました)、最終的に「すばるくんが好き」に落ち着いたのが初夏?春?だったかな?
今だから言うけどね、私、人が恋に落ちる過程を見ているような気分でした。担当は理屈じゃないんだなって。
元々「よこすば怖い」ってイメージだった彼女が、どんどん関ジャニ∞のギャップに落ちていって、新年会で見せたすばるくんの熱さをきっかけに、彼の可愛いところ、優しいところ、不器用なところ、熱いところにズブズブになってくの、「沼に落ちるってこういう事か」って思ったよ。
その年、ジャム魂合わせで松原.カラーでアロハを着たりね。あれむちゃくちゃ楽しい。アロハシャツ、これからも現場服で使うと思う。めちゃくちゃ年甲斐ないけど。
村上さんと渋谷さん、担当は違えど、お互い同じ人達が好きなオタク同士、それまでなかなか遊べなかったのが嘘みたいにめちゃくちゃ遊んで。
関西と関東だぜ?何お前らひと月に1回ペースで会ってんだよ。
あなたが同じ人たちを好きになってくれたから、2017年は楽しい楽しい1年になりました。

 

4月のあの日。私の世界がひっくり返った日。
一番に思い浮かんだの、実はあなたでした。

メンバーよりもすばるくん本人よりもまず考えてしまったの、オタクとしては薄情かもしれない。
それでも一番身近な「すばるくんを好きな人」であるあなたのことを一番初めに思い浮かべてしまったし、正直、どう声をかけたらいいかわからなかった。
だって私は、今年の夏もあなたと一緒に関ジャニ∞に会いに行くと思っていたし、二人ですばるくんの歌を聞くと思っていたから。
お互い訳がわからないまま、それでも「行かなきゃいけない気がする」と、今年のコンサートに行くことを決めてくれたの、ありがとうってずっと言いたかったんです。
ありがとうね。
もしかしたら私の話すいろんなことがあなたを傷付けてはいないかって、不安だったんです。
ごめんなさい。
この三ヶ月、私自身も躁鬱を繰り返して、落ち込んだりやたらと元気になったりしていたけれど、ずっとずっと迷子になっているあなたが心配で、不安で仕方がなかった。余計なお世話かもしれないから、求められない限りは何も言えなかったけど。

怒涛の勢いで始まった7月2日からの一週間。
生放送で盛大に送り出す冠番組での、彼の「eighter!」の声。
もう一生聞けないと思っていたその声で、もうどうしようもなく寂しくなってしまって、勝手だけれど悲しくて悲しくて。
それでも彼の、彼らの道は、これからも果てしなく続いていく。
私達の前で話してくれる最後の最後まで、六人の事を話すのが頼もしくて、けれど「寂しいね」と泣いてしまった錦戸さんと、どうしたって私は同じ気持ちになってしまって。
週を明けてからの木曜日。「渋谷すばる」最後の、レンジャーの言葉。
これはもう、ファンだけが共有できる内緒話みたいなものだと思うから全てに言及はしないけれど、それぞれがそれぞれのやり方で「これまで」を振り返って「これから」の話をするの、とっても頼もしくて。
何よりも、ずっとすばるくんの隣で歌っていた亮ちゃんが、すばるくんの事を好きな人達を、つまり私からしたら、あなたへ、言葉を伝えてくれたことが嬉しくて。
そういうのも全部ひっくるめて「きっと大丈夫」って思えたんです。
だってこれは「袂を分かつ」彼らの、新たな門出だもの。悲劇だなんてちっとも思わないよ。
だから彼も、彼らも、私も、あなたも、きっと大丈夫だって、そう思えたよ。
果てしなく道は続いていくけれど、きっと長い長いこれからの道の中で、またどこかで袖擦り合う日が来ると思うから。
彼らのうたう歌は「希望の歌」で、「今は未来に向かう道の途中」だ。

 

今週末、とうとう新たな「関ジャニ∞」の、今年のコンサートツアー、「GR8EST」がスタートします。
まずは札幌で、待ち合わせをしましょう。
そしてきっと、「楽しかった」といって手を振りましょう。
グズグズになったっていい。きっと沢山泣いたって、笑えるはずだから。

今宵、ライブの下で、関ジャニ∞のオタクがももいろクローバーZの待ち合わせに混ぜてもらった話

こんにちはこんばんわおはようございます。私です。私ですと言うほどブログ書いてませんけど、私です。


タイトルの通り、普段は細々と関ジャニ∞のオタクをしている人間が、いま会えるアイドル 週末ヒロイン ももいろクローバーZさんのライブに行ってきました。

 

そもそもの切っ掛けとしては、普段関ジャニ∞のオタクとして仲良くして頂いているお友達からの「行ってみない?」というお誘いから。
ももクロちゃんに命をかけ、あーりんこと佐々木彩夏さんを光のファム・ファタールとする彼女からももクロちゃんの話を聞きつつ、私自身もアルバムを二枚(バトル アンド ロマンス、5TH DIMENSION)ほど持っていた事から、なんとなく「かわいくて楽しい女の子達」というイメージがあったこと、オタク特有の軽率さで「いいのー?行く行くぅー!」と返事をした、のが、たしか2月かな?
わー楽しみだな、みんなでお泊まりだね、せっかくだしピンク着ようかな、そのタイミングならエイトのアルバムももうすぐだね、夏ツアーも発表されたし楽しい事だらけだなー、なんて能天気に考えながら何事もなく日常を営んでいた中で、天変地異の如く起こった、4月15日。
私の世界が一度、ひっくり返った日。

 

これについては一度エントリーを書いているのと、また重ねて話したい事は山ほどあるのですが、この場では割愛させて頂くとして。
まあようは、「揺るがない」と思っていたものが大きくグラグラと揺れて逆さまになってしまったような気がしていたわけです。

 

本当に、本当に失礼なことだとは思うんですけど、正直その時にまず頭をよぎったのは、今までにメンバーの脱退を経験した同事務所のグループではなく、「ももいろクローバーZ」さんでした。
以前からなんとなく、「ど根性タイプのアイドルだな」とか、戦隊モノモチーフの衣装があったりだとか、本当になんとなーく重なるところがあるなぁ、と思っていたせいかもしれません。
そしてそのうえで、テレビで変わらず「楽しくて可愛い女の子達」でいる彼女たちを見て、「見に行くのが楽しみだな」から「彼女たちは、いま私が見るべきエンターテインメントかもしれない」と、烏滸がましくも感じてしまっていました。
飲み込んでは「むりむり!」と嘔吐き、過去や今の映像を見て笑っては泣く情緒不安定を繰り返しながら、「今の私に必要なものなのかもしれない」と。
もちろん、「楽しもう」という気持ちも十分にありました。あったつもりです。けれどやっぱり、心のどこかにそんな場違いでバチクソに重たくてめんどくさい思いを抱えたまま、私は当日を迎えました。

 

その日に入ったメンツは、件のあーりんの女の友人と、私を含めたももクロちゃんは初めての関ジャニ∞のオタク三人。
「とにかくピンクのものを着よう」と、気温差で予定が崩れてあわてて買い足したシャツに袖を通し、この日の為にせっせと作ったピンクのネイルチップを装着し、友人から借りたあーりんちゃんの色のハートのペンラを持って、いざ、ライブが始まりました。

 

正直に言います。
始まって最初の数曲、「あ、これ新規は来ちゃダメなやつだ」と、ほんの少し、来たことを後悔していました。

 

様々な事を乗り越えた10周年の記念すべきライブ、そりゃそうです。きっと昔から彼女たちを追いかけている人ほど楽しいセトリだったと思います。
きっちりと統率のとれたコール、動きのぴったりと合ったペンライトの光。予習できなかったことを心底悔やみました。おろおろとペンラを上げては下げる集団は、むちゃくちゃ浮いてたと思います。
コールもわからなければペンラの振り方もわからない、場違い感に右往左往しながらもなんとか会場の空気に追いつこうと必死で、わかることなんてひたすら彼女たちが愛されてることと、歌が上手いこと、ダンスがかっこいいこと、顔がバチクソにいいことくらい。


いやほんとバッチバチに顔が良くてそれぞれアップになるたびに「ヴッかわいい」「ア゙ッかわいい」「ンンンンンかわいい……!」と呻くキモオタでした。テレビ見てんじゃねぇんだぞマジで。

ていうか玉井詩織さんアス比おかしくない?顔のサイズと脚の長さどうした?既視感がすごい。これ自担でもよく言います(地獄の村上担)

 

ジャニーズのコンサートではよくよく目にするムービングステージでの「ココ☆ナツ」に、「ああこれ、すばるくんも歌ったな〜」とペンラを振り、「DNA狂詩曲」に「やっぱりむちゃくちゃ良い曲だなぁ」なんて感じたり、「桃色空」に「いやー難しくてめっちゃ綺麗な歌だな、ていうか歌が上手だな」なんて思ったりしながら、目の前のパフォーマンスにただただ身を任せ始めた時。

 

「全力少女」の「全力でキミが好きだよ いつでも その一言を伝えたいだけ」という歌詞に、ぼろんと涙腺が緩みました。

 

明るい曲調で、この年齢になると最早ノスタルジーすら感じる、かわいくて力強い「恋」の歌。彼女たちのような「女の子」だからこそ歌える歌です。
そこから畳み掛けるような労働讃歌での社会人に突き刺さる歌詞(元々この曲は私がブラックにいた時に延々と聞いていたから、というのもあるのですが)。
コノウタの「分かれ道で行き先悩んだ時 自分の限界に立ち止まってしまった時」という、どうあってもむちゃくちゃに重ねてしまう歌詞。

 

「吼えろ」。

 

脳みそ3歳すぎてきちんと歌詞を覚えられていないのですが、とにかく「進め」と、前へ、前へと背中を蹴り上げるような歌に、ベロッベロになりました。
後から知ったんですが、この曲音源化されてないんですね。マジか。アホか。神曲ほど音源化されない流れなんなんだよ。マー君世界一幸せなオタクかよ。独り占めじゃねーか!

もうここからの流れはずっと鼻すすって泣きっぱなしです。
青春賦の「思い出が勇気に変わる」という言葉に、「彼女たちは「思い出」にする覚悟を決めた人達なんだ」と、「この場にいる人達にそれを宣言しているんだ」と、グズグズになった頭で感じていました。

 

れにちゃんの「感情を表すことが苦手だった」という涙、「笑顔が一番 れにちゃん」というコールの意味。
徹頭徹尾「あーりん」でい続けるあーりんちゃんの、「辞めていったみんなが羨ましいと思う私たち」という、頼りがいのありすぎる声。
詩織ちゃんの「残ったのがこの四人でよかった、必然だったと思う」という、必然性を単なる運命でだけでは終わらせない姿勢。
百田夏菜子ちゃんの、「目の前が真っ暗になった事もあった」と涙し、それでも「ついてこい」と鼓舞する力強い言葉。

 

ほんとにほんとに、もう無茶苦茶に失礼なのは百も承知なんですけど、めちゃくちゃに重なってしまって。

とくにあーりんちゃん、佐々木彩夏さんの「みんなが羨ましいなと思う私たちに」という言葉が、そっくりそのまま、あの四月の「すばるくんに「どうや!」って言えるような僕らでありたい」という、錦戸亮さんの言葉に重なってしまって。
ベロッベロに泣きながら、「こういう事が胸を張って言える人がいるグループは、きっと大丈夫なんだ」と、オタク心に強く確信しました。
そして湿っぽいままで終わらせない、からりと明るい声で「アイドル」を貫く姿と、夏菜子ちゃんの言葉のあとに四人でくっついて涙する姿に、「ああ、好きになるの、わかるなぁ」なんて考えたり。
もうね、あの瞬間、ドームにいた全員が彼女たちに抱かれたなって。あの夜、私も含めて彼女たち抱かれたんだなって。


ももクロ処女を奪われた記念すべき日にあんな熱烈に抱かれるなんて、こんな情熱的な夜ないじゃないですか。

こんなに優しく熱くかき抱かれて、そんなのメロメロになるしかないじゃないですか。こちとら処女やぞ。

 

きっと彼女たちも、彼女たちを応援する彼ら彼女らも、あの夜からもう一度始まるんだなって。あの夜は初夜であり、蜜月の終わりと新たな始まりだったのかもしれないなって。
そう思うと、歴史的な瞬間に立ち会わせて頂いたんだなぁ、って。

 

そして、「今宵、ライブの下で」。

 

アイドルとファンの関係って、恋に似ているなと思うんです。それは「恋愛」という事ではなくて、いや恋って言ってるんですけど、「この人たちと会う時は、一番綺麗な自分でありたい」という姿勢がまず、恋のようだと。クソ重恋愛脳みたいで恥ずかしいんですけど。
私は七人の関ジャニ∞に大失恋をしたわけなんですが、その失恋は「今まで」をなかったことにする失恋じゃなくて、今度は「六人」に恋をする為の失恋になるのかもしれないな、とこの曲を聞きながらぼーっと考えていました。
いえね、私の愛してやまない男も、コンサートを「待ち合わせ」と言うんですよ。
「明日から仕事や学校、辛いことや苦しいこともあると思います。僕らも頑張ります。お互い頑張りましょう。そしてまたここで、待ち合わせをしましょう」と。そんな最高なことを言う男なんです。村上信五さんって言うんですけど。

 

ファンにとっても、アイドルにとっても、「ライブ」は待ち合わせ場所で、ここで行われることはある意味「デート」と言えるのかもしれないと思っています。
アイドルである彼女達が「可愛いと思われたい」と歌い、ライブの下で「待ち合わせ」をしましょう、と言うこの曲が、本当に本当に突き刺さって。
余談ですが、この記事を書きながら「絶対また聞きたい」という気持ちが強すぎてPlay Musicで課金しました。めちゃめちゃに泣ける。ループが止まらねぇし涙も止まらねぇ。ネバーエンディングビッグラブ。

 

ステージと客席という、どうあっても存在し続ける距離感を、たとえば今回の演出のようにムビステやトロッコを使ったり、パフォーマンスそのもので埋めていくのが彼女ら、彼らのファンに対する最大級のレスポンスで、それは決して当たり前の事ではなくて。
とくに女性アイドルって、「卒業」が付き物じゃないですか。恒久的に恋をし続けること、ファンとアイドルとして繋がり続けること、10年という年月を続けてきた事って、本当に並大抵の事ではないんだと思うんです。
その10年を越えて、そこにあったのは、力強くて鮮烈で真っ直ぐに輝く、これからも進化し続ける「愛」で。
彼女たちはきっとまだまだなんにだってなれるし、なんだってできる。きっとどこまでだって行ける人達で。
ファンに対してきっと当たり前のように「一緒に行こう」と手を伸ばしてくれる、「世界のももクロNo.1」なアイドルで。
そういう稀有な強さの下で彼女たちと「待ち合わせ」する彼らは、間違いなく「世界のモノノフNo.1」なんだと思ったら、なんて強くて羨ましい相互関係なんだろう。


アイドルやファンによって互いが心地よくあれる、高めあえる関係は違ってくるし、いくら重ねたって彼女らと彼らは当たり前ですが違う存在なんですけど、それでも「こうなれたらな」と、「こんな風に思えたらな」と、そう思わせてくれる、素敵な「待ち合わせ」でした。

ほんとにね。これ何度も言ってたしホルモン食いながらも言ってたんですけど、めいっぱい「力」を注入されて、心臓をパツンパツンのたっぷたぷにされて、こんなのもうさ、戦うしかないじゃん。
すいません心根が戦闘民族なんですぐ「戦う」とか言うんですけど。そして何と戦うかって、多分それは「自分自身」なんですけど。
もうさあ、あんな素晴らしいもの見せられちゃったらさ、戦うしかないじゃん。私は私の「頑張る」を頑張るしかないし、私の戦いを続けて、私の勝利を掴み取るしかないじゃん。立ち止まれないくらい、躊躇うことなく、好きだったし、好きなんだからさ。
私は彼女たちの10年を知らないし、それを推し量ることはできないけれど、それでも彼女らや会場の彼らに背中を蹴りあげてもらったんだから、私も誰かの背中を蹴りあげられるくらいに「頑張る」を「頑張るよ」と、そう言いたい。
これから何度も泣く事があるんだろうけど、そのどれもが絶対に無駄にはならないと、あの夜に教えてもらったから。


幸いにも夏のツアーも当たったので、パツンパツンでたっぷたぷの心臓を抱えて、最初で最後の二度と来ない夏を、駆け抜けてこようと思います。ありがとう、ももいろクローバーZちゃんさん様。貴女達のおかげで、根暗なオタクはちょっとだけ前を向く事ができました。

そして友人へ。素敵なものを見せてくれてありがとう。素敵な場所に連れてきてくれてありがとう。
貴方の愛するアイドルは、最高で最強のアイドルだ。

朝焼けの星に寄せて

まさかはてブロ立ちあげるとは思ってなかった。
最初のエントリーがこんな話になるなんて思ってなかった。

 

はじめましておはようこんばんはこんにちは、重めの関ジャニ∞オタクです。
もうこの出だしからお察し頂けるかとは思います。個人的には未曾有の大災害にあったような心持ちですが、肉体は滞りなく現実社会を生きているもので、整理をつけるために書かせて頂きます。

ブログタイトルからもおわかりの通り、これは「チラシの裏」です。
ワールドワイドウェブに公開しといて何言ってんだこいつと思われるかもしれませんが、別に私と違う意見であったとしてもそれは当たり前の事です。環境も肉体も思想も違うのですから。
もしもこれを読んでいる、或いは読もうとしている貴方が、私や他の誰かの意見に振り回されたり滅入ってしまったりするのなら、貴方の感情は貴方だけの為の物である、という事はお忘れにならないように。

 

前置きが長くなりましたね。ちょっとした現実逃避です。ええ、この期に及んで。

 

2018年4月15日、午前11時。ジャニーズ事務所所属、関ジャニ∞渋谷すばるさんが、事務所を退社する決断をされたと、発表されました。
ファンクラブ会員向けに案内のメールが入ったのが午前9時半頃。
関ジャニ∞からの」ではなく、「関ジャニ∞メンバーからの」という言葉に、とかく、オタクが過敏になってしまう「大切なお知らせ」という一文を伴って、我々の目に飛び込んできました。
先走っての(先立って、ではなく 先走って)某誌の報道については、「いやいやそんなわけないでしょ、だって渋谷すばるだよ?」という確信に似たものがあったことで退けることが出来ました。
退所の理由とされていたものが、あまりにも我々の知る「渋谷すばる」からかけ離れていたことが一番大きな理由かと思います。

 

けれど、あのメールは。公式から送られてきた、あのメールは。
それまで私と同じように、なんなら某誌をおちょくるような大喜利まで行っていた人たちも含めて、大きく揺さぶられました。
そして、件の「渋谷すばる」本人からのメッセージ、「事務所を退所し、新たな人生を歩む」という決断。
「どうして?」という気持ちとともに、「ああ、そっか」と、どこかで考えてしまった自分がいます。
普段は多くを語らないくせに、あんなにも真摯に、我々に言葉を尽くしてくれる彼のメッセージ。

様々なものを飲み込みながらも、彼の背中を押すことを決めたというメンバーのメッセージ。
はっきりと書いてあるのに現実味があまりにもなくて、恐らくどこかで「嘘だよ」と言って欲しかったのかもしれません。
決定的だったのは、会見での彼らの言葉でした。

 

メッセージと同じく、心を尽くしながら、真摯に「人生の選択」について話す渋谷すばるさん
涙ながらに「今日が来なければ」と、それでも「すばるに負けないように全力で突っ走っていく」と語った横山さん
微笑みながら「二人だけで共有したい」と話す丸山さん
「これで良かったやろと証明してほしい。ぼくらもすばるくんにどうやと言えるぼくらでありたい」と真っ直ぐ言う錦戸さん
彼を「幼馴染」と話し、「彼の21年はぼくらの21年」と凛と語る村上さん
怪我をおしてでも出席したかったと、それでも「音を楽しむことを追求した彼だからこそ奏でられる音楽がある」と背中を押した安田さん
「自分勝手な決断をしたすばるくんを、やっぱり嫌いになれなかった」と話す、大倉さん

 

そこにいたのは、やっぱり私が好きな七人でした。世界一かっこいい七人の男達でした。
同僚ではない、友人として、一人の男の背中を押す、そして友人として、彼らへ真摯に目を向ける、私の大好きな人達でした。

報道陣の下世話な質問を食い気味に否定していく渋谷さんの姿、周囲に付け入る隙を見せない、あまりにも完璧な会見。
この七人だからこそ、できたことなのだと思います。
週があけて、学校に職場にと戦いに向かわなくてはならない我々が、「あの会見が全てです」と胸を張って言えるような。

 

でもね、ずるいんですよね。
だって完璧なんだもん。私たちが聞きたかったこと、言いたかったこと、全部あそこで完結させちゃうんだもん。
嫌わせても喚かせてもくれないんだもん。
振り上げてしまった拳を、収めるしかなくなっちゃうんだもん。
世間の波風ごと、私の「こんなのひどい」も「だいきらい」も、みんな封じ込めちゃうんだもん。
言いたかったこと、言いたいこと、みんな喉の奥で詰まって、飲み込むことも吐き出すこともできないんだもん。
ひどいよね。ほんとひどい男ですよ。こんなにいろんな人たちを泣かせてねぇ……色男かよ……知ってたわ……むちゃくちゃ色男だわ……。
優しさって、時にはこんなに心をズタズタにしていくんだな〜とぼんやり考えてしまいました。
怒涛の勢いで時間が過ぎていった昨日より、一夜明けた今の方が、なんだかずっとしんどい気がします。なんでかな。起きたら夢じゃなかったからかな。
ほんとのほんとに、私たちの愛する「関ジャニ∞」から、あの真っ赤な歌うたいがいなくなっちゃうんだって、わかりたくないのにわかっちゃうからかな。
心の整理をつけたくて〜なんて書きましたけど、全然ついてないです。いつつくのかもわからないです。時間が解決してくれるとも思えない。
だって絶対に風化しない存在なんですもんあの人。そりゃそうでしょ。あんな人、風化できるわけないじゃん。
それでも卒業してっちゃうんだなと、メンバーがあれだけ言葉を尽くしても、安全で優しい場所を飛び出してでも、新しい事を始めたいと話すから、自分の人生を自分で責任を取りたいと話すから。

飲み込むしかないのかな、と思います。どうなっていくかはわからないけど。

でもあの安全で優しくて温かな場所を飛び出すからには、絶対に大物になってくんなきゃ嫌ですよ。


10年後またここで会おうよって言ったじゃないか!嘘ついたら針千本、水なしで飲ますからな!

 

ほんとにね、今までは、究極言えば、「生きていてくれさえすれば」って思ってたんです。
だってそこにいると思ってたから。生きていてくれさえすれば、いつでも会えると思ってたから。
そうじゃないんですよね。永遠なんてないんです。終わりが来るから始まりがあるんです。
彼らと彼の新しい始まりを、どうか美しく、誰にも汚されることだけはないように。
まだ背中を押し切れない今は、ただただ、それだけを願います。
だってやっぱり私にはあの七人が特別だし、赤色はいつまでも私達の一等星だし、年上三人は朝焼けの星と昼の月と夜の太陽だと思ってしまうので。

 

重ねてになりますが、どうか貴方自身の選択が私や他の誰かと違っていたとしても、それを気負わないように。
貴方が自分の意思で選んだ選択を、それを選びとった貴方自身を、誇りに思ってほしい。
そして貴方以外の誰かの選択にも、できればそう思っていてほしいです。